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執筆者の写真Aya Sato

まちづくりシンポジウム・レポート【Vol.1】

更新日:2022年1月6日

“みんなでつくる、「公」と「共」ー集いの場の未来”


11月7日に行われた、飛騨金山まちづくりシンポジウム“みんなでつくる、「公」と「共」ー集いの場の未来”。登場したのはクリエイティブディレクター服部滋樹と建築家光嶋裕介。現代の知性は、地方とまちづくりの今後で何を語ったのか。飛騨金山infoでは、そのシンポジウムのダイジェストを連載レポート(全10回)で公開します。



第1回 まちづくりシンポジウム連載レポート

「これからのまちづくりに問われるものとは」

コロナ禍を境に、「まち」や「人々の関わり」のあり方が問われている今、「まちづくり」で私たちは何を考え何を目指すべきなのか、新たな視点や指針が求められています。ここ飛騨金山を舞台にしたシンポジウムで、気鋭の論客が挑んだ地域とまちづくりのこれから。


「まちづくり」でいま何を共に考えるべきなのでしょうか。



光嶋裕介:これからのまちづくりを考えることは、決して下呂や金山特有のことではありません。普遍的な問題として、都市にも、地方にも、色んな課題があります。

コロナは全世界的に生き方や価値観を考え直すきっかけをくれました。どう生きたいか、豊かさとは何か。私たちの社会はこれまで経済合理性に偏りすぎたために、いま本当の豊かさが問われていると思います。

こうした普遍的な問題に挑みながらも、金山という個別の課題をいかに考えられるか、地域の皆さんとこのシンポジウムを通じて対話しながら考えたいと思います。




服部滋樹:蜂と花のように、お互いの利害によって成り立っている関係があります。だけどそれは実は2者だけの利害関係でなく、受粉すると花が咲いて実ができ、やがて実が落ちて土が肥えるように、そこには周辺の環境を含めた利害の循環があります。

金銭だけではなく、お互いがどのように共に生きていけるか、「健全な利害関係」をどう生み出していくのか。そうした環境や第三者の存在を感じながら、その関係を考えていくのがこれからのまちづくりではないでしょうか。



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